イオン化傾向

金属は物質によってすごくサビやすいもの、サビにくいものがある。
サビるというのは酸化反応。
酸化還元反応では電子を放出すること、すなわち陽イオンになることである。
つまりサビやすいというのは酸化されやすいということ、反応性が高いとも言える。
酸との反応
うすい塩酸やうすい硫酸にとけて水素を発生する金属は、イオン化傾向で見分けることができる。
水素よりイオンになりやすい金属は、水素に電子をあたえイオン化。その結果、水素が発生。
また、水素よりイオンになりにくい金属は、水素イオンに勝ってイオンになることができないので希塩酸や希硫酸と反応しない。
希塩酸や希硫酸にとけて水素を発生…(H)より左に書かれた金属
K Ca Na Mg Al Zn Fe Ni Sn Pb
希塩酸や希硫酸と反応しない    …(H)より右に書かれた金属
Cu Hg Ag Pt Au
酸化しやすさ
金属を空気中に放置しておくと酸化してしまう(さびてしまう)金属もある。
空気中、ふつうの温度で
K〜Na  …内部まで酸化
        自然界に単体として存在できない。
Mg〜Cu…表面が酸化
        さびどめをぬれば大丈夫。
Hg〜Au…酸化しない
        金や白金が貴金属と呼ばれるのは、高価なだけでなく、さびないから。
広い意味での酸化・還元
酸化…電子をうばうこと、酸化数の増加
陰イオンのイオン化傾向
陰イオンにもイオンとして安定である度合いがある。
NO3-> SO42-> OH-> Cl-> Br-> I-
数字やイオンの価数が正確に表示できないのは勘弁。
水の電気分解のとき、うすい硫酸を使っても酸素と水素に分解できた。
硫酸イオンのほうが、イオンでいたいから、水がかわりに壊されて酸素が生じる。
またハロゲンのイオン化傾向はそのまま還元剤の強さの指標になる。