スズキ・VW、世界販売台数1位

フォルクスワーゲンの快挙である。
ラインナップを見ればわかるが決して買いやすい価格帯のクルマではない。
車種構成もそれ程多くはない。
もちろん、販売台数の中にはVW以外のブランドもグループ内に入っているから
単純にVWだけが売れているとは行かないだろうが、立派である。
調べてみると−−−−−
グループの乗用車ビジネスは、フォルクスワーゲンブランドおよびアウディブランドの2系列となっている。
2008年時点では、フォルクスワーゲン傘下のグループ企業としてシュコダチェコ)・セアト(スペイン)
ベントレー(イギリス)、及びアウディ傘下のランボルギーニなどのブランドを抱える多国籍企業となっている。
スズキとVWは昨年12月、VWがスズキに出資することを柱とした包括提携で合意した。
−−−−−−とある。
本来、VWはポルシェ博士の設計したビートルから出発して、ひたすら小型車、大衆車を作り続ける。
一部、高級な4WDもあるにはあるが基本は小型乗用車である。
ビートルのあとがまにゴルフが登場して、小型車の世界標準となった。
その後も進化を続けたが基本路線がブレることは無かった。
国内の大半の地域で平均車速が20km/h台の日本において国産メーカーはひたすら3ナンバーを
作り続けて豪華だの広いだの宣伝している。
日産の普通車は2.5Lか3.7Lのエンジンしか選択肢がない。
ホンダはフィット(ベース)以外は全て3ナンバーである。
現在のVWゴルフは1.4Lと2.0Lが選べるが2.0LはGTIで特殊なグレード。
基本は1.4Lなのである。
ポロで200万以上、ゴルフは270万もするのだが1.4Lである。
ボデイ剛性はこれでもかと言うほどしっかりしていて、エンジンはパワフル。
大人が2、4人が移動するには必要にして十分なスペースと性能である。
シビックやファミリアの伝統はゴルフより古いのに国産車は敵前逃亡をしたのである。
チェリーやパルサーという資産があった日産がポシャり、
シビックやアコードの伝統があったホンダがポシャり、
マツダや三菱もトヨタも同様である。
VWアウディも設計思想がぶれていない。
モデルチェンジする度に太る国産車とエライ違いである。
不況のせいではなくこの結果は当然なのかもしれない。
グループの中核を担うだろうスズキが去年、分不相応な太ったクルマを出してひんしゅくを買っている。