日本カーオブザイヤー

1位
ボルボ XC60 294点
2位
BMW 5シリーズセダン/ツーリング 242点
3位
トヨタ カムリ 232点
4位
スズキ スイフトシリーズ 210点
5位
ホンダ N-BOXN-BOXカスタム 189点
6位
レクサス LC 115点
7位
アルファ ロメオ ジュリア 89点
8位
マツダ CX-5 83点
9位
シトロエン C3 35点
10位
フォルクスワーゲン ティグアン
という結果だそうだ。
著名な自動車評論家が選出しているそうで、素人の私が見ても妥当。
それぞれのクルマに対するうんちくは他に譲るとして
COTYには2つの側面がある。
一つは純粋にいいクルマを選ぶこと。
もう1つは、日本の自動車産業に貢献すること。
90年代のスープラ、GTR、RX7の頃は日本車もそれなりに面白かったし
ドイツ車がいいのを出していたとしても、日本車に偏ることも問題なかった。
ところが、プリウスが登場、RX7やセリカやGTRが絶版車となる頃になると
日本車はそんなにすごいのか、という疑問が。
素人の私が乗り比べてみても、ヨーロッパ車のデキの良さ、
もっと言えば運転していての面白さは、国産車の敵ではない。
評論家がVWルノーシトロエンのコンパクトよりマツダトヨタ
高い点を与える意味がわからないのである。
このことはCOTYの信頼度を下げることになるわけで。
今回はベストテンに5台の輸入車
国産車も4台が世界戦略車であった。
軽自動車が一台入ったのはご愛嬌、まあ、COTYの古き風習ということで。
もう1つ
ボルボのこの10年の進化はすごい。
40シリーズはゴルフにぶつけたわけだが、
5年前でもエンジンは同等以上、ハンドリングは良い、
シャーシがいいのはボルボの伝統、
さらに安全性能でも車間の設定が細かくできるなど、
何をとっても素晴らしいデキの良さ。
フランス勢のルノーシトロエンも黙っちゃいない。
もう日本車に追いつくだけの余力はなく、ひたすら燃費性能で押しているだけ。
外車を所有してわかることだが(私は前々から言われていたが)
VWボルボの素晴らしいクルマが3年後の残価率は50%には遠く及ばない。
ボルボで「うちは47ですから」といばられた。
VWのGTIなどの人気車でも無傷の5点満点のクルマで45が最高値。
大事に乗っていても40がいいところだ。
ところが、トヨタ車なら平均で55近く。
300万円のクルマなら50万円近い差になる。
そこまでして、国産車を守りたいのか。
というのがこれまでの日本カーオブザイヤーのベストテンに現れている。
ところが、これもすでに限界。
国産車擁護には限界がある。
プリウスのように先進的な技術で、という受賞はあるにしても
特定の国産車がどのヨーロッパ車より優れていると評価するのは難しいだろう。