本日21時からのNHKスペシャルを見た。
自動車革命と称して中国やアメリカのEVを作る小企業を追う。
既存の大メーカーの作るEVと町工場が作るEVとを比較している。
中国やインドの町工場が作るEVはいかにもちゃちでローテクである。
しかし、コストを考えると意外に良くできている。
日本車は故障が少なく品質も良いというのは30年前からの定説。
ところがここに来てだから何なのか。
衝突安全性やエアバック、ALB、オートエアコンなど盛りだくさん。
おかげでボディは大きく重くなる。
そうでなくてもクルマなど動けばよいと思っている興味無しの人が
大多数の日本でこういう過剰装備が本当に必要なのか。
中国やインドの安いクルマを見ると何が必要か不要かを考えさせられる。
アメリカの新興企業は独創的なデザイン、素材のEVを開発している。
既存のクルマとは明らかに異なるデザイン。
インドのクルマは小さくて狭い道の多いヨーロッパに良いという。
日本だって狭い道ばかりだよ、と言いたいのだが
IQでさえ全幅は1690mmである。
国産車はアメリカ市場を重視しすぎるあまり、アメリカ以外では
評価されないクルマを作り続ける。
日本で求められているのはプリウスではなく軽や軽のEVである。
ところが軽も900kg以上の無駄に重い車種ばかり。
何から何まで的をはずしている。
世界の潮流に立ち後れている日本のモーターショーに世界は興味関心が無い。
そして中国やインドのEVが入ってくるところで、
いよいよ日本メーカーの淘汰が始まるだろう。
基本性能や完成度だけではクルマは売れないのである。
クルマはシロモノ家電ではない。