ボーイング、787の試験飛行延期

半年前の月刊エアラインの特集で計画などの詳細を知った。
今回ですでに4度の延期、2年は遅れている。
A380の例もあるように現代の航空機は安全に対する要求が高く
設計はかなり難しいみたいだ。
もちろん金に糸目をつけなければいくらでもできるのだろうが
厳しいコストの問題がつきまとう。
こうしてすんなり行かない方がかえって健全なのかもしれない。
機材の代換え計画が遅れるととりあえずいうが
現在のこの景況にあっては棚ぼたの感じでもある。
787は767の後継になるわけだが、767自体はいわゆるオールドタイプ。
アナログ計器に油圧系統ときわめて単純な構造ゆえ、整備次第では
いくらでも延命できる機体である。
初期の777がぼちぼち20年になり、後継をあえてワイドボディにせず
787にバトンタッチするという計画もあるようである。
強いて心配するなら、幹線の大型機が747から777にバトンタッチをはじめてから10年、
したがってあと10年もたつと大型機の代換えも始まるため787の導入と
かぶってしまうと資金的に厳しいかもしれないか。
個人的にはボーイングは好きだが日本の旅客機を全てボーイング
依存する必要もないと感じている。