トライアングル最終回、KTV、CX系

豪華な出演陣ということで楽しみに視聴した。
それぞれの登場人物に陰を持たせて、毎回「こいつが犯人か?」
と、私たちを惑わすあたりは良い脚本である。
ところが北大路がもみ消す側ではなく犯人を追っていた、
という展開あたりからいよいよ話がこんがらがってくる。
伏線を引きすぎてしまった感じである。
ここまでくると犯人がいなくなってしまう。
最後は父親役の大杉ぐらいしか残っていないが
動機が弱すぎるし伏線が足りない。
残ったのは小日向しかいないわけだ。
ところが、これまた動機が弱い。
そこで最終回に無理矢理動機を詰め込んだという感じ。
小日向がライフルを持つシーンで、我が家は夫婦で笑ってしまった。
この原作(脚本)では誰が犯人になっても良いことになる。
最終回に無理矢理理由を詰め込めばよい。
本格的なミステリーなら一話一話の伏線を小日向に結びつける
脚本が必要だったのではないか。
唯一の伏線が野球カードの原か中畑かだけではねえ。
もう一つ、理解できなかったのが、誰が何のために事件をもみ消したか。
最終回の最後の5分で吾郎君が告発したというエピソードがあるが
実はこの事件では最初から大きな謎だったハズなのだが
こちらも、数分で説明無しに解決したかのように終わった。
テーマや出演者は良かっただけに最後の2話は納得いかない脚本だった。
それとも、私や妻の理解力がきわめて低いのか。