『ターミネーター』(The Terminator)1984年アメリカ

エイリアンに続くキャメロンの傑作である。
当時、無名のシュワちゃんも知らずB級アクションのSFっぽい映画
としか思っていなかった。
少なくともシュワちゃんがいるうちは。
ところが火だるまトラックの中から飛び出してきたメタリックな
ガイコツをみてひっくり返った。(私だけではあるまい)
実はB級のように見える良くできた映画だったのである。
面白いのは、スカイネットの元となるのが
ターミネーターの残骸だったことなどは
タイムパラドクスとして面白い。
卵が先か鶏が先か、が2以降で見られる。
そういえば最近、地上波でやらないなあ。
調べるとガイコツになったターミネーター
当時の映像技術から考えるとストップモーション・アニメーションを採用されたが、
フレームレートを低く設定するとターミネーターの動きがぎこちなくなってしまう。
レートを上げると作業時間は増え、制作費は跳ね上がる。遂に費用が尽きてしまった。
突如キャメロンが「トラックに衝突してターミネーターが足を怪我したことにすれば、
フレームレートを下げても動きが不自然に見えず、むしろ怪我によるものに見えるため、
かえってリアルになる」という奇抜なアイデアを思いついた事で、
クライマックスのシークエンスはかろうじて完成に至ったそうだ。
たしかに初代ターミネーターの動きは、古き良き時代の匂いがする。
個人的にはこっちの方が好きだが。