諫早湾堤防の開門の判決

27日の佐賀地裁判決では諫早湾干拓事業諫干)と漁業被害との因果関係を認め、
潮受け堤防の開門を命じた。
一昨年、万里の長城にもみえる堤防を見学してきた。
マスコミ報道で言い古されてきたことだが
もう一度問いたい。
いったい誰のための堤防だったのか。
当初は八郎潟と同じで淡水化、水田の開拓だった。
しかし時は流れて減反の今、すでに大義名分は無くなっていた。
干拓地の再開発や(失礼な言い方だがあんな土地に何の利便性も無い)
災害対策という理由にすり替わっていた。
諫早地区の100年に一度の水害対策のためにあの長大な堤防は
過剰であることは明らか。
結局地元の土建屋とそれにともなう雇用、
その人たちから甘い汁をすった官僚と
一票をもらう政治家が得をしたに過ぎない。
干潟を破壊して海洋環境を破壊して、今さら開門の司法判断とはあきれる。
世界中の後進国で日本を手本にしようとする国はない。
世界中の先進国で日本を信頼してパートナーになろうとする国はない。
それでも新幹線だ、高速道路だ、地方空港だと
大きな声を上げている立派な大人たちを見ると背中がかゆくなる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
縦書きで読みやすい、大人のためのエッセイ風パソコン書。
『ぱそこん力をつけよう!』白鳥詠士著好評発売中。
アマゾンか書店で注文を。