朝、ズル遅刻しようとしていたが、気温が2度で道路はシャーベット状、これならと夏タイヤの車で出勤。適度にグリップを失ってちょっと楽しみながら運転した職場の正門が坂になっていて登らなくなった。ちょいとバックして3回目で脱出。スタットレスではこういう楽しみもない。
これも未明に気温が上がったのが良かった。
もし、低気圧が普通に北上して西高東低になったとしたら、気温が下がり残雪はガリガリの氷になっていたら、クルマやバイクの出勤をあきらめたに違いない。
ところが、気温が2度になって雨も多少降ったようで、幹線道路は雪はなく裏道もシャーベット状の雪が残る程度になっていた。
逆に低気圧が行って、明日朝放射冷却が加われば明日のほうが道路は良くないかもしれない。
若い頃、ハイラックスにオールテレーンタイヤを履かせて、スキーに行ったことを思い出す。若気の至り、マイナス15度の吹雪の山道をオールテレーンタイヤのグリップと4WDの走破性で走り回っていた。昭和の時代にアンチロックブレーキシステムなどない。アイスバーンの下り坂、機械のようにブレーキを小刻みに踏み続けていた。副変速機をLOにして思いっきり4輪にエンブレを効かせながらのポンピングブレーキ、「あっ、グリップを失った、やばーい」と感じながら降りていった記憶がたくさんある。
プリウスが出たときに、FFでありながら雪道が走りやすいと話題になった。トヨタのテクノロジーはハイブリッド車技術に注目されがちだが、モータードライブ時に両輪のトルク配分を電子制御していたのが良かったと言う。
昨日の大雪のニュースを見ると、ハイテクに頼りすぎたヘタがスタックしている構図。まずローテクなクルマにグリップの弱いタイヤで雪道を走る練習をすべきだな。
そして箱根の強羅の先にある別荘地の雪の坂道を普通のクルマにスタットレスつけたくらいで登ろうという気持ちにならない経験値が必要だろう。