大雪の運転

私は祖父母が長野にいたので18歳から後輪駆動でアイスバーンへ。-10度以下の上り坂でチェーンが切れて途方にくれた記憶がある。雪道での事故の経験は運良くなかったがシーズンに10日以上は雪道を走っていたので、雪道の怖さも楽しさもたっぷり味わった。
直結4WDの場合はハンドルを切った時に少しアクセルをふかすと全後輪の内輪差で簡単にドリフトする。これを利用して雪道で小回りがきく曲がりができる。センターデフがあるような高級な4WDには乗ったことない。多分普通に曲がるのだろう。

タイヤが空転しだすとやたらアクセルを踏む人が多い。運良く出られることも多々あるだろうが、そもそもそういう人が空転で道路を塞ぐのである。
タイヤが空転して進まなくなった場合は、まずブレーキを踏んで一息、その時後ろに下るようなら、つまり上り坂なら登るのを諦めるのが正しい。止まったら、アクセルを踏まないでアイドルでクリープさせる。親指で200回転くらい上がる程度にアクセルを。タイヤに動力が伝わりクルマが少し前に出ようとすればグリップしたということでもう少し親指でアクセルを踏んで出られればよい。雪が深いときは一度バックに入れてグリップを見るのもよい。

滑ってケツが流れた時、本能的に逆ハン(カウンター)を当てるわけだが、見ていると大抵がハンドル切りすぎ、ケツの流れが収まった時ハンドルを切りすぎなので今度は反対側にケツが流れてそれを繰り返すとスピンして事故になる。カウンターをうまく当てられない人は雪道には向いていない。まして夏タイヤで雪道に挑戦するなら正確なカウンターが求められる。正確にカウンターを当てられる技量の人はそんな挑戦をしないだろうけど。

私は初代プリウスや初代アクアに乗っていたことがある。こういうHV車は動力の伝達を電子制御している。これが雪道にも生かされてとても運転しやすいのである。ちゃんと冬タイヤを履いていればそこそこの楽しい雪道ドライブが可能だ。夏タイヤでもゆっくり走るぶんには驚くほど安定して走ってくれる。これにアンチロックやスピンの制御が入ればタイヤのグリップがまったくなくならない限り雪道には最適な車だ。プリウスには4WDがあるそうだが、一度雪道を走ってみたいね。