ホンダNbox最終型試乗

そろそろクルマの買い替えの時期である。
今のトヨタライズは気に入って去年車検をとってまだ乗っている。実は車検前に一度買取店に査定してもらったが、思った金額にならなかった。自分の希望額と査定額の差が車検費用より開いたので、無理して売らずに車検を通した。トヨタライズは人気車種だと聞いていただけに残念。
候補に上がったのは去年はハイエース、我が家の使い道や大きさや金額がバランスできなかったので諦めた。
さて、今回はNboxである。
理由は何かというと、年老いた親を乗せるのにスライドドアが必要なこと。それよりも重要な理由が日本で一番売れているということ、その理由が知りたかった。
さて、ホンダのディーラーに到着。
以前にインテタイプRに乗っていたが、それ以来なので親しい人はもういない。早速Nboxの話をすると開口一番「もうすぐ新型が出ます」とのこと。今、現行型の在庫処分をしているらしい。
試乗を申し出て免許証を確認、Nboxカスタムターボが用意され、乗った。
まず驚いたのはシートポジション、車高の割に意外に低い。つまり頭の上の空間がすごくある。フロントガラスも立っていて前方も広く感じる。さらに座席は180cmの私でも余裕があるくらい下がる。ペダルを踏むのに窮屈さはない。先日レンタカーで乗ったワゴンRとは足の疲れ方が違うと感じる。
走り出して感じたこと。
エンジン、大きなボディなのに十分な加速をする。ターボのラグもなくアクセルワークが楽だ。
ステアリング、センター付近の反応が甘々で左折でハンドルを切ったはずなのに大回り。感覚がずれる。「それはあなたの主観」と言われそうだが、これまでいろいろなクルマを所有、試乗、レンタルしている。それらと比べて甘いということだ。
コーナリング、サスペンション、タイヤは扁平の低いのを履いていてグリップは良い。が、背の高いボディのため余分にロールが出て怖かった。これは乗っていればいずれ慣れるだろうけど、足回りはもう少し硬めでもいいかも。と思っていたら道路のうねりや段差にものすごく強く反応する。硬めのサスでもないのに乗り心地が悪い。
ボディ剛性、多分平均以上だと思うのだがそれが乗り心地の悪い方に働いている。さらにハンドリングが甘いのでスパッと曲がらない感じ。いろいろ良くしているのだがバランスが悪い。
総合、スライドドアの軽自動車を運転したことがほとんどない。多分経ミニバンはみんなこんな感じなんだろうか。トヨタルーミーの中間グレードに乗ったときも曲がらないなあと思ったが今回のNboxはさらに曲がらないなあである。多分、車高と車幅の割合が不利なのだろう。

走り以外では、200万円の軽自動車だけあって悪いところがない。シートアレンジもいろいろだし、シートや内装の質もいい。天井も高いので足の悪いおふくろを乗せるにはすごくいい。車椅子を乗せるのも楽そうだ。
いつも通る抜け道の狭い道も試乗したが、すれ違う時などすごく楽だった。やっぱり日本の道に軽自動車はいいのだなあ。