東海道新幹線

台風前夜から昨日まで大いにニュースを賑わしたキーワードである。
原因については散々ニュースで語られているのでそれはそれ、仕方がない。
どこかの専門家がコメントしたのが一番かもしれない。それは「貧弱なインフラで最大限の安全大量輸送」どある。
動画サイトでよく見ているのが「東京駅新幹線ホーム」。
東北上越新幹線で4分、東海道新幹線は3分30秒という間隔で出発しているのだ。東海道新幹線の3分半はすごい、1時間に17本、特に今回のように盆暮れ連休の特別ダイヤでこの神業ダイヤが現れる。東京駅がすごいのは行き止まり、折返し運用であること。京都や名古屋は一方通行だから3分半はなんとかこなせるが、折返しとなると手前に上下線をまたぐポイントが存在するわけで、そこを全長400mを超える列車がまたぐわけで。
ホームに入ってから折り返し出発まで15分、その間に下車、シートの方向転換、清掃、乗車、ドア閉めまでやらなければならない。
本線上には280km/hで走る400mの列車が3分半ごとに単線(大阪方面)を走っているわけで。そんなギリギリセーフのダイヤの上で毎日正確に運行していたわけだが。
すごいのは以前にも大雨で一時全線で止まった時、30分ほどのぞみも本線上でストップしたが復旧後わずか数時間で平常ダイヤに戻ってしまった。あのキツキツのダイヤのどこにそんな余裕があるのか。
と、世界の新幹線を多くの人が安心しきって利用していたわけだが、数時間のストップは吸収しきれなかった。ニュースでは、本来半数程度の折返しを想定した新大阪がすべての列車を折り返しさせるというところで破綻したとある。
多くのマニアが言っていることだが、東海道新幹線複々線化すべし、とある。
関東地方大阪地方のJR私鉄の多くが複々線化している。実はこれだけ輸送量が多いのに複々線化していないのは新幹線だけなんだな。
ところがJR東海はそれができない理由がある。それがリニアなんだ。JR東海にとってはリニアが複々線化ということらしいのだが。