バラエティ番組で静岡のネタになると、最近は徳川家康絡みでも、たびたび登場するのがプラモデルのネタ。
静岡は多くのプラモデルメーカーの本社、工場がある。
私は世代がプラモデル世代だと思っていたが、案外同僚に聞いても「作ったことない」という人が多い。実はものすごくマイナーな趣味なんだとずいぶん大人になってから知った。
せいぜい「ガンプラに夢中になった」というセリフが出てくる程度。バンダイはガンプラを販売する際に「接着剤不要、塗装不要」という戦略を。これが大当たり、誰でも同じように組み立てることができたわけで、不器用なガンダムファンを中心に市場は拡大した。ところが、バンダイは儲かったが青島やフジミやタミヤが儲かることはなかった。本来のプラモデルは修行みたいなもので、先輩から接着やパテや塗装の方法を教わって面倒な作業をシンナーの匂いの中で続けるものだった。バンダイはその常識を打ち破ったが続いてくるメーカーはなかった。
模型趣味はプラモデルだけではない。鉄道模型やメタル模型、女子が好きなドールナントカまで幅広い。裏を返せばプラモデルは幅狭いのかもしれない。
コロナ禍でプラモデルファンは時代を謳歌できるはずだった、が私のようなエッセンシャルワーカーは逆に忙しくなり、2020年以降にプラモデルの制作はご無沙汰。雑誌として購入できる出来合いの完成品を入手するのみである。
とうでもいい話だが
鉄道模型についていつも釈然としない事がある。それはゲージの縮尺問題だ。
日本の国鉄JRの在来線はゲージは1067mm、それをNゲージ、HOゲージに縮尺している。ところが1964年にデビューした新幹線車両は1465mmの標準軌。これを模型化する際、ゲージから正確に縮尺してしまった。つまり在来線と新幹線を並べると新幹線が小さいのである。模型メーカーとしてはこうすることでこれまでの1067mmの駅のホームなどのギミックがそのまま使えて、在来線の線路レイアウトに新幹線を走らすことができる。お手軽さから言えばこれがベストなんだけど。
鉄博のレイアウトのようにきっちり新幹線の線路を独立させている場合、余計なお世話である。在来線は20m車両、新幹線は25m車両とすみ分けがされるべきなのだ。在来線で16両編成はないので鉄博の新幹線は長く感じておしまいなんだけど、やはり同じレイアウトで走らせる以上は車両の縮尺を尊重すべきではないのか。