入社式の弁当問題

新年度2週間目、先日我が社でも新入社員の入社式のような行事があった。
昭和の私にはどうも理解できない、異常なまでの大歓迎会なのである。普通に入社して普通に仕事をすればいいとも思うのだが、今は若者に甘い社会のようだ。

そして、その日の昼食は互助会費での昼食。金額も聞かずに丸をつけてしまって後悔した。ちょっと大きめの幕の内弁当なんだけど、高級なローストビーフや生ものがないちらし寿司に海老のかき揚げなどなど、恐る恐る幹事に値段を聞くと3200円とか。職場は若い人も多くそれほど高給というわけでもないのに、ほこりっぽい職場での昼食に3000円以上に誰も文句を言わないらしい。3年前に転職して今の会社に入ったが、金銭的な価値観と勤務時間の考え方が私には合わない。テレビ局のロケ弁で有名な焼肉弁当や中華弁当でもせいぜい2000円である。高給の芸能人でもないのに3000円以上の弁当はありなのか。
多くの社会人は「必要経費」「交際費」として異議を唱えないのだそうだ。が、私のような非正規雇用に対して、雇用を保証されている人たちと同じ高額な食事をするのは平等ではない。

以前にもここで書いたが、私のような考え方の人は外食産業を完全否定である。そももそ外食は割高なわけで。東京駅や羽田で並んでいる駅弁や空弁も平均価格は1000円以上。弁当も外食価格なわけで。たまには贅沢したいからとそういう弁当を買い求めることは私にもあるが、職場でなかば強制的に、親しくもない人たちと、3000円以上の弁当というのは贅沢を飛び越している。高給な弁当が食いたげれば個人的に食え、と言いたい。