新年度と東野圭吾

またまた定期異動で新しい職場である。去年の職場ではひどい目にあったが。
今度の職場は新人に優しく、初対面でも世間話から入ってくれてストレスが少ない。
バイク通勤で困るのが駐輪場だが、入り口から遠いが非常階段の下に止められることになり、他の自転車やクルマと接触することもなく雨にも日光にも当たらず、助かった。
というわけで、勤務1日目はそれなりの緊張感だけで済んでよかった。

さて、帰宅してニュースを見ていた。気になったのは
千葉、一宮の海岸でイルカが砂浜に約30頭が打ち上げられた、というニュース。
水温などの異常がもたらしたと解説されている。
ここでのポイントは、イルカはある程度賢い哺乳類だということ。経験の浅い一頭がはぐれたというのなら先日のクジラやアザラシなどで度々ニュースにはなっている。ところが集団でとなるともう人間がどうこうすることもできない。それこそ自然の成行きなんだな。
その一つの原因が、イルカやクジラに天敵がいないこと。一時は日本人の捕鯨などで数を減らしたと言っていたが、今やイルカやクジラを殺す人たちはいない。天敵がいないこともあって海中の哺乳類はかつてないほど増殖していると感じている。当然増えれば争いが起きるわけで、負けた集団が今回のように北上して弱っていったと推測している。もちろん温暖化も関係しているだろうし。

もう一つ
東野圭吾氏、著作の累計発行部数が1億部突破
というニュース。
私も大ファンである。入り口はドラマガリレオか、もしくは映画化された事故で妻と娘の魂が入れ替わってしまう「〇〇」か。
彼は天才である。いろいろな意味で松本清張横溝正史江戸川乱歩を超えてしまったのかもしれない。
緻密なストーリー展開で伏線はきっちりラストまでに回収している。さらに冷静な表現手法は、映像化しやすくほぼ原作通りの映画やドラマになっている。
さらに彼は理系の大学を出ていて、トリックに関して科学的に破綻がないため私らのようなここがおかしいと言いたがる人たちも黙らせる。
さらにラストは被害者も犯人もいつも悲しい。ジワーッと終わるのである。東野圭吾の底しれぬ才能としか思えないのである。
私も若い頃、精密な描写をした小説を書こうとしていたが精密さだけに特化して中身がスカスカのものばかりで挫折した。(笑)