イルカ


イルカが見られなくなるという。
こういう動物が大好きな私はなんとも悲しいニュースだ。
まあ、動物園なんていうのはよくよく考えれば野蛮な存在である。
コンクリートのオリに閉じ込めて見世物にするわけで。
一昔前に東北のサファリパークでアフリカの動物が雪の中で苦しんでいる姿が話題に。
ゾウのトンキーのように、動物園はかわいそうという歴史もある。
別の見方をすれば、食べることに困ること無く、天敵に怯えること無く、
病気になれば獣医に見てもらえる。ほとんどの動物が天寿をまっとうできる。
それを快適といえばそうなんだけど、なんだか高級な老人ホームみたいだね。
自然界ではどうかと言えば、
よくニュースに出るのが街に出てきたクマやイノシシやサル。
たいていが射殺である。
野生の動物が自由というわけではない。
カルトな動物保護団体もイルカ漁も動物園もみんな野生動物から見れば敵である。
マンションで猫や犬を飼うのだって見方を変えればかわいそうなのである。
鳥かごの鳥が幸せなのかどうか、鳥に確認してみるとよい。
シーシェパードの奴らに動物は食べるな、といえば牛や豚は良い、というのである。
イルカ漁が残酷なことだとは断言できないが。
ハンバーガーや焼き肉や鶏の唐揚げがどのようにできるのか、
テレビでその全ての過程を放送すべきではないのか。
70年前は人間である日本人も無意味に見殺しにされていたこともある。
残酷とか可愛そうという線引は「神のみぞ知る」ということなのか。