新型トヨタクラウン試乗

話題の新型車である。スタイルも色も全く違う車になった。
動画を見るとやたらスポーツ押しである。期待が持てそうだ。
営業マンから試乗車が来たと連絡あり、早速トヨタ店に向かった。

イメージカラーのツートンが置いてあった。
調べたところ2.4ターボHVという仕様。エンジンは単体で270馬力、モーターが80馬力ほどある。
乗り込んで見ると快適な最近の乗用車である。デザインは好き嫌いがあるところなので評価しない。
走り出してみると車幅1840を強く感じる。どっしりという感じだ。
もちろん、クラウンである。乗り心地や低速での加減速に悪いところなどない。
右折して流れの早い広い道に出る。270馬力のターボエンジンは期待通りの加速をしてくれる。ハンドルを切りながらの加速でも車は道路に張り付いたままやや大きめのロールしながら曲がってくれる。感覚としてはタイヤのグリップが勝っている感じ。
営業マンから「スポーツモードに」と言われ操作。アクセルの動きがストレートにエンジン、ATに伝わる感じでいい感じ。たぶんだが、サスペンションにも制御が入っているか。曲がる止まるのバランスが良くなった。
ちょっと飛ばしすぎてうねりのある道路ではねてしまった。クロスオーバーと言う割にはサスペンションはそこまで凹凸に追従できない。
評価としては、値段相応。クラウンの持ち味であるゴツゴツ感が全くないという利点を求めている人にはいいだろう。本来この程度の加速コーナリング性能ならばボディや足回りを固めてしまうところだがクラウンはふわふわなのである。
500万円を超えてくれば車は趣味のもの、誰の趣味に合わせるかはデザイナー次第だ。トヨタはいつもゼロクラウンだのディスカバーなどとFMCでガラリと変わったと謳っているが、試乗してみると古き良きクラウン「いつかはクラウン」を捨てられないでいる。