世紀末なのか、安倍晋三事件

数年前から暗い世相である。今年になってウクライナがのしかかり旅行やレジャーも飲食も子どもたちが通う学校も全てが規制された上に半導体不足や物価上昇。
60年安保、72年のオイルショック赤軍のテロ、80年の第二次オイルショック、91年のバブル崩壊、2001年の9.11、11年の3.11、そして20年から始まったコロナ禍、その最終章が22年のウクライナと今日の銃撃事件。
もちろんこちらの都合のいいように事件を並べただけなんだけど。
それでも西暦の下一桁が1とか2は嫌な感じがするな。

さて、帰宅して驚いた、安倍晋三が死亡したというニュース。youtubeと同時進行でテレビでも新しい画像がアップされていく。一人の狂人の犯行という比較的わかりやすい結末なんだけど。
つまり謎がない。
ニュースを見ていて思ったことを
その1 現場の警備
奈良県警とSPが警備にあたっていたと言うのだけど、犯人は大きなバックを背負ったまま最初から背後にいて、犯行直前に改造銃を取り出して動いていたが警備は動いていなかった。最初からノーマークだったということ。テレビに出ていた専門家は「職質するタイミングは何度かあった。」と言っていた。県警とSPの大ポカであることは間違いない。
その2 テレ東
地上波はずっと事件の報道番組になっていた。ただ、先程も書いたように謎が少ない事件ゆえ、ネタにつまるとみちゆくひとのインタビューや海外に振って「哀悼の意」を引き出すだけ。全チャンネルかと思ったらテレ東だけは所さんの、という番組をやっていた。さすがテレ東である。
その3 改造銃
最初に見た映像で感じたのが「パーン」という銃声ではなく比較的低い音の爆発音であった。銃撃と書いてあったが短銃でもライフルでもない。映像を見るとガムテープで巻いた2つの筒が見える。銃というよりは小型のランチャーのようなものだろうか。報道では散弾銃と言っていたがもしそうなら周囲の人にも流れ弾があたっているはず。ところが倒れたのは安倍晋三だけである。
口径が大きい銃弾で殺傷能力があって周囲に被害が出にくい。至近距離を想定したバレルはかなり短い。
襲撃用、暗殺用としては理想に近い銃である。実際にターゲットを2発、実際は2発目の一発で致命傷をおわせた。
その4 自民党
選挙戦終盤での事件である。ずいぶん昔だが現職の総理が病死したことがあった。その直後の選挙では〇〇票も含めて自民党の圧勝であった。私が知る限りでは大平と小渕だった。
この定理に基づけば来週の選挙は自民党の圧勝となるのだが。
その5 安倍晋三
長期政権、アベノミクスと小泉と並ぶ自民党の顔であった。が、悪い方を見ると例の森友問題、桜問題などセコい問題が並ぶ。さらに最後は小さめのアベノマスク。実績のある立派な総理なんだけどどこかセコいみみっちい印象がある。せっかくの政権も辞める理由が2度とも「体調」という理由もセコい。アベノミクスで8000円台だった株価を2万円に押し上げた。すごいことなんだが金持ちは儲けたけど私達にはなんの恩恵もなかった。給料は上がらず物価と消費税だけ上がった。つまり長期政権の間には安倍のお友達と金持ちは儲けたけど私達には小さめのアベノマスクが届いただけだった。