NHK BS「ZARDよ永遠なれ」とQちゃん

NHK BSプレミアム
ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」
を観た。
絶頂期はそれほど好きではなかった。
初めて見聞きすることも多かった。
それにも増して、映像としての坂井泉水をじっくり見たのも初めて。
ものすごく透明感のある美人である。
絵に描いたような『美人薄命』であった。
40歳で死亡した、それが病院の駐車場だという。
調べてみると、事故と自殺のどちらだかよくわかっていないそうだ。
さらに調べると、2000年代に入ってから
子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜症と次々に病気を患い、通院の日々が続いたそう。
死の1年前には子宮頸がんで手術を行われた。
しばらくして肺に転移が見つかり、抗がん剤での治療を受けていたそうだ。
文面だけで判断すると、病状はかなり悪かっただろう。
本人は根治を希望して強い抗癌剤治療をしていたそうだ。
という中での転落死というから、なんとも悲しい。
番組ではこの謎の死をナレーションのみで10秒で終わらせた。
太く短く生きたわけだが、その言葉には似つかわしくない
華奢で美しい才能ある女性であった。
もう一つ
スポーツ芸能記事で週末何度も見たのが、24日に死去した小出義雄である。
略歴を見ると24歳で公立高校の教員となり
40代でマラソン指導の実績が高まっている。
50代60代で輝かしい実績、名声を入手したわけで
理想的な人生だったと言えるのではないか。
それより気になったのがQちゃんのインタビュー映像。
いいこと言って、涙するというのが理想だったのだけど
肝心の涙が出てこない。
思い出したのが、衝撃的だった五輪で金メダルをとったとき。
Qちゃんは息が上がることもなく、涙したり抱き合うこともなく
ひたすらニコニコしているのである。
厳しい練習の話など一切しない、ケロッとしている。
金メダルでも世界記録でもケロッとしているのに
昔の監督の死のインタビューで涙を流すことはないのだ。
Qちゃんは人の見えないところで努力して、
見えないところで涙するのだ。