火器管制レーダーを海上自衛隊の哨戒機に向けて照射した
などとずいぶんわかりにくく遠回しに書いてあるが
早い話が誘導ミサイルの目標を決定するレーダー、ロックオンのこと。
トム・クルーズの名作「トップガン」で一般化した言葉だ。
ロックオンすればあとは発射ボタンを押せば高い確率で撃ち落とせる。
一部の機動性の高い戦闘機は回避行動でかわせることもあるようだが
輸送機や哨戒機などでは百発百中。
映画でもそんなシーンがあったように、ロックオンのアラートが鳴った瞬間
さようなら、ということだ。
そんな極限状態で自衛隊や海保の人たちは働いているということだ。
安全なビルの中にいる役人や政治家は
「遺憾の意」とか「意見交換」などとのんきなことを言っているが
ミサイルのレーダーでロックオンされたということは宣戦布告、
戦闘状態と同じ意味だ。
ナイフや拳銃を喉元に突きつけられたのと同じ意味だ。
自衛隊機が対抗措置でミサイルを発射したとしても責められない。