くさや

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せっかくの八丈島旅行。
名物のくさやを購入した。
本来はどーんと干物を買うべきなのだろうが問題がある。
というか、問題があることを知っている。
干物を購入すれば食べる前に焼かなければならない。
その時に盛大にあの匂いが発生するのである。
数十年前、私が小学生の頃父親がくさやをもらってきた。
「大好物なんだよ」と言いつつ、ロースターで焼き始める。
狭いアパートの室内はあの匂いでいっぱいになった。
「食うか」と父親は私に一切れ差し出すが、そういう問題ではない。
そんな昭和の思い出以来くさやのにおいを嗅いでいない。
今回は写真のようにすでに焼いてあるものの真空パック。
袋から出したらそのまま食べればよい。
年始になって嫁さんと「一つ食べてみよう」と開封する。
ダイニングにオンワカあの匂い。
ただし、思ったよりもきつくない。
冷たいせいか、おみやげ用のせいか。
密封できるタッパーに入れて職場へ。
普段お世話になっている先輩に嫌がらせ。
若い人はスルーした。どうせ知らないだろうし。
15人にすすめたが、食べたのは3人。
たいていは「くさや」というだけで「いらない」という。
どんなものか知っている人だな。
食べた人の1人はアラフォーの女性職員、知らないという。
鼻が悪くて匂いが感じにくいからといいつつ一口。
思ったより美味しいという珍しい初体験であった。
結局、ほとんど残った状態で帰宅。
そういえば、我が家によく来るアラサーの営業レディが今夜来るとかメール。
名物のくさやを食べさせるというと、喜んで伺います、と返信。
我が家に来たレディに早速見せると、初めてです、という。
フタを開けて匂いだけかがせると「オェッ」という。知らなかったということだ。
もう逃げられないと観念した営業レディは一口食べた。
さすがに美味しいとかの営業トークもしないでコーヒーをがぶ飲みしていた。
というわけで、残ったくさやは先ほど私が焼酎のつまみに食べた。
私が、、、案外好きかも。