死因1位「自殺」の衝撃

自殺者が毎年3万人というのは大変な数である。
しかしながら、死因のランキングとなれば意味合いは違ってくる。
病気や事故で死ななくなったことが原因。
高齢化社会と一緒だ。
ほんの20年前ならとっくに死んでいた病気でも
今では完治することが増えている。
その代わり、加齢と生活費の苦しみに耐える時間が長くなった。
長寿が本当に幸せとは限らない。
老人ホームへ見学に行けばわかる。
彼らは黙々と生きているのである。
まるで修行のようだ。
生きるというのは大変なのである。
安定した、ある程度平和なこの時代だからこそ
将来に悲観する人も増えてしまうのは仕方がない。
江戸時代の士農工商のように、今の時代、どこの家で生まれたかで
大方の将来の生活は決まってしまう。
仕事や見せかけの友人関係や家庭に生きがいが無ければ老化を待たずに辛い老後になってしまう。
自殺志願者の肩を持つわけではないが、ある程度気持ちはわかる。
しかしながら、だから本当に自殺というのは何らかの病気だと聞いた。
逆に幼い子供を殺してしまう鬼畜のような人はなかなか死なない。