JR北海道の苦悩

貨物列車が脱線したと、『また』と報道。
安全対策を、と当たり前のように言っているが。
以前にも書いたことだが、北海道は広い。
基本的に道路も鉄道も点と点の距離が長いのである。
例えば千葉県の総武線。
都内から江戸川をわたって千葉県に入ると市川市
船橋市習志野市、とわずか10kmちょっとの間に30万から60万人都市がつづく。
そして千葉市は100万人に届きそうな政令指定都市だ。
路線長に対する人口や利用者が多い。
例えば比較的人口が多い苫小牧から札幌までの路線を調べてみると
距離が60kmちょっと、
その間に人口9万人の千歳市しか無い。
同じだけ列車を走らせたとすれば単純に2倍以上のコストがかかるわけだ。
さらに、客単価で考えれば
さらに、冬期の猛烈な低温を考えれば
北海道は保守に莫大なコストがかかるわけで。
北海道は安全のためにとんでもないコストをかけていることになる。
それでも、理論的にこういう問題がつきまとうことになる。
金儲けのためだけに北海道で鉄道事業というのは相当無理がある。
安全対策と言うのなら、運賃を新幹線並みに値上げすることが必要。
実際、盛岡以北の第三セクターの運賃はものすごく高額である。
旅客列車の死亡事故でない限り、安全を振りまわすのはかわいそうである。
かと言って、安全が担保されない鉄道に乗車するのも嫌だし。
難しい。