私が選ぶ魅力的なクルマシリーズ6、BMWMINI

国産車は星の数ほどあれど、フィアット500やMINIのような魅力的なコンパクトはほぼ無い。
MINIは長いこと5ナンバーで頑張って来たが今回のFMCで3ナンバーになったそうだ。
今回取り上げるのはMINI一族では範囲が広すぎるので
ここは一つミニクーパーとする。
私の古い友人がローバーのミニクーパーオーナー。
何度か乗せてもらった。
狭いながらも最低限以上の車内空間、そして低い車高。
軽さと低重心からくるダイレクトなハンドリング。
素晴らしい、とほめられるところは数少ないが、面白いのである。
世界に熱狂的なファンが数知れず、この面白さは唯一無二。
ところが、たいしたモデルチェンジもしないまま惜しまれつつ10年ちょっと前に消えものになる。
そして、BMWに吸収されて先代が発表される。
新型はまだ見ても乗ってもいないので、先代の話になる。
ローバーからのファンは大いにがっかりさせたが、それでもMINIとわかるデザインにした。
乗った感じはローバー時代とは違う今風の乗り心地。
その辺はさすがBMWである。
問題はエンジン。
もともと昔からパワーはミニマムであったが、ボディもミニマムなので
実際乗ってみるとちょっとだけスポーツマインド。
ところが、BMWのエンジンはちょっと期待はずれ。
楽しいとは感じなかった。
ところがクーパーSは良かった。
ターボでパワーが出ている、さらに足回りも固められて
あのミニクーパーのゴーカートのような乗り心地とスポーツマインドが復活した。
フィアット500同様、現代のクルマとして見事復活したといえる。
クーパーSは確かに楽しいが、ちょっとだけオーバークオリティ。
おまけに300万円をだいぶ超えてしまう。
かと言って、ノンターボでは相当物足りない。
今回のFMCはクーパーは全てターボとなり、下のグレードでも期待が持てる。
ミニクーパーはいつまでも魅力的なクルマであり続ける運命なのだ。