広島のベートーベン

ニュースを見るとろう者(聾者)とある。
私のように音楽大好きの人間にとって耐えられない苦痛だと想像できる。
特に主人公のようにもともと音楽を志していた人にとってはいかほどのものか、
想像を絶するものがあっただろう。
しかしである。
音が聞こえない人間が音楽を作り出すことは、奇跡に近い。
ベートーベンは奇跡だったのである。
資料を見るとベートーベンは強い難聴だったとある。
死期が近づいた頃はほとんど聞こえなかったとの記述がある。
それでも、あれだけの作曲ができたのは類まれな才能と奇跡。
それを身近な日本人で間に合わせようとするには無理があった。
以前からベートーベンと呼ばれてマスコミに露出していたが見るからに怪しい。
もちろん、彼にもそれなりの才能はあっただろうけど、
あれだけ複雑な完成された音楽を作れるものだろうか。
結論は無理だったようだ。
それでも、収穫はあった。
ゴーストライターと呼ばれる人には才能があったということ。
私は音楽的な評価はできないが、ここまで認められたわけだから
単純に作曲家としてたいしたものである。
問題はここまでケチがついてしまって、今後の活動はどうなるか。
このニュースから読み取れることはたった一つ。
ベートーベンは唯一無二の存在だったということ。
久しぶりに田園でも聴いてみようか。