大雪の夜

大雪で家の周りは静かである。
家の前の通りはこの先に急勾配があってそれなりの装備がないと登り降りできない。
雪の降る日はクルマの往来がほとんど無い、と思っていた。
夕刻、外に出た嫁さんが『大変大変』と呼びに来る。
外に出てみると、電線が道路に垂れ下がっている。
近くで見ると、電力線ではなくて電話線のようだ。
とりあえず一安心。
早速、自宅から110番通報する。
すぐに警官を向かわせる、とのこと。
初めて110番したけど大変爽やかな対応の人だった。
ところが警官はすぐに来なかった。
風呂に入り飯を食ってネプリーグが終わる頃、外でサイレン。
そして、我が家の前でサイレンが止まった。
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表に出ると消防車が着ていて垂れ下がった電線を消防士が確認している。
「私が通報者です」というと、
「いつ頃、電線に気づきましたか」と聞いてくる。
なんだか、もっと早くに通報して欲しかったという言い方だ。
「夕方、まだ明るい時間帯に110番しました」というと
「私たちは119番で出動してきた」という。
どうも110番から話が通っていないようだ。
それでも、このコンディションの中でなんとか応急処置をした。さすがである。
もっと早く連絡してくれれば、というのは、この大雪でNTTや東電の作業員が捕まらない。
ましてこの時間では今日は来てくれないから、らしい。
さらに、うちの消防署でも救急車は昼過ぎに出動したままずっと走り続けて
夜8時過ぎにようやく署に戻ってきたという。
消防士さんが帰って、しばらくすると警官が我が家にやってきた。
110番通報したのにすぐに来なかったことを消防士さんから連絡が行ったらしい。
雪が降り始めてから署員はほぼ全員が事故処理などで出っぱなし。
その中で私の通報が紛れてしまったらしい。
パトカーは出払っていて我が家まで歩いてきたという。
千葉県内では一日の110番が1200件くらいだが今日は3500件を超えているそうだ。
というわけで、テレビニュース以外の大雪情報を生で聞くことができた。
ちなみに、この消防車の写真が今日購入のニューカメラの最初のショットとなった。