ヘリ墜落、県警の反対押し切り出動

県警などによると、県防災航空隊は、11日午後1時半頃、長野県から「心肺停止の遭難者がいる」との119番通報の転送を受け、出動準備を開始した。
一方、県側から連絡を受けた県警航空隊は、県防災ヘリが北アルプスでの出動実績がないことなどから、県警ヘリを出動させる準備を行った。
当日、県警航空隊の隊長と副隊長は愛知県の会議に出席していたが、救助要請の知らせを聞き、
愛知県警ヘリで県警航空隊に急行。県側には待機するよう要請したが、県側は「待てない」と回答。
同2時10分頃、単独で若鮎2を出動させたという。県警は若鮎2出動後も、救助機の交代を県に要請したという。

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難度の高い三千メートル級山岳地帯への出動はこれまで大半が県警ヘリで、操縦は航空隊長が
一手に担っていたことが19日、複数の県警関係者への取材で分かった。
操縦士は県警に4人、県には死亡した操縦士を含め2人いた。
しかし、県警は航空隊長以外は難度の低い山岳での操縦に当たっており、県も救急搬送や水難事故の救助活動が中心だった。
代替要員や後継者の育成面など県警、県双方の山岳救助体制の在り方が問われそうだ。
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このニュースでわかったこと。
県警と防災はこれまでは棲み分けがなされていたこと。
ヘリの操縦はこういう極限状態ではチャレンジしてもうまくいかないこと。
人命救助の使命感は立派だが待つことガマンすることも時には必要だということ。
税金を使ってのヘリでの活動には機材も人員もギリギリであること。
遭難者の命と同じくらい救助する人の命も大切だということ。 
注、記事と写真とは直接関係ありません。