コダック倒産

いかにも時代だよね。
コダック、あの黄色い箱のフィルム、が倒産だって。
私が写真を始めた70年代、トライXとネオパンのどちらを使うかがポイントだった。
ネオパンの方が安かったので私はネオパン派だった。
でもねえ、白黒写真の場合カチッとした画質のトライXの方が圧倒的に人気があったな。
どちらにしろ、ヨドバシでリールで買ってきて、パトローネに巻きつけた。
これが普通の写真を趣味にする人の行動だった。
80年代になると、AFの時代になった。
カラーで撮影するのが普通になった。
マニアはコダクロームかフジクロームのどちらを使うか迷った。
私はネガカラーでフジかさくらかコダックで迷ったものだ。
コダックは色合いが日本人の肌に合わないからと敬遠していた。
このようにアナログの時代はメーカーやブランドの特性を迷う楽しみというのがあったね。
さらにカメラやレンズの特性との組み合わせがあったわけで
カメラ雑誌の購読は必須だったよね。
今は何も考えずに被写体にレンズを向ければそこそこきれいに撮れてしまうからびっくり。
コダックの出番もなくなってしまったわけだ。