皆既月食の復習

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大抵の人は、満点とか一等賞とか金メダルとかをありがたがる。
2位じゃダメなんですか、と言いたくなる。
月でもいっしょで十五夜をありがたがる。
ところが風流人はそうではないらしい。
その証拠に月齢を表す言葉には十五夜までは月齢のままだが
十六夜はいざよいと読み十七日からは立待月(たちまちづき)、十八日は居待月(いまちづき)
十九日は寝待月(ねまちづき)などとして、それぞれを風流としている。
皆既月食はそれなりに神秘的な現象だがそのちょっと手前などに風流を感じる。
撮影だが、露出を変えて何枚か撮影したがジャストミートがない。
もともと天体撮影は暗闇の中の光源を撮影するわけで難しい。
さらに、月食は光っている明るい部分と影の部分との光量の差が極端で難しい。
赤い部分を写そうとすると白い所が飛んでしまう。
白いところに露出すると赤い所が黒く潰れてしまう。
この撮影は中心にスポット測光して2絞りマイナス補正している。
普通のカメラでは評価測光なので明るい部分に露出を引っ張られる。
だから月の表面が写らず白い光だけになると思われる。