末期の菅政権と復興

菅政権の復興対策に対しての非難、バッシングの傾向が強い。
基本的に菅政権を非難する立ち位置のほうが同意を得られやすいのだろう。
また、被災者側を擁護するほうが同意、同情を得られやすい。
つまり、菅政権の誰が何を言ってもやっても面白くないのである。
震災の悲しみや原発の怒りの矛先を全て政権にぶつけている風潮がある。
たしかに菅自身に能力が無いことは私も認める。
それでは誰が首相なら悲しみや怒りがいやされるのか。
人気投票上位のたけしや小泉純一郎が首相なら家を失い故郷を離れる悲しみは無くなるのか。
食料や燃料の確保、道路の確保、仮設住宅の建設など広大な被災エリアに対して
多くの人の汗によって進んでいるのも事実。
家や身内を失った悲しみや原発への怒りはものすごく深いもので容易におさまらない。
それを政府の批判に置き換えるのはいかがなものか。
地方行政も多量に押し寄せる要望や対策でアップアップしているのは想像がつく。
さらに政府の丸投げ政策でさらに仕事が乗っかってくる。
知事たちも文句の一つも言いたくなっているのだろう。
残念ながら、誰が首相をやってもどんな素晴らしい政策をしても被災地域の理解を得ることは難しい。
彼らの希望をかなえるには魔法を使ってもとの街が蘇り死者が生き返ることしか無い。