口にしてはいけない温暖化

亜熱帯の那覇石垣島に台風が近づくのはそれほど珍しくない。
しかしながら、関東地方に950hpで年に何回も台風上陸となると。
3.11以降風水害が増えた気がするのは私だけではあるまい。
無信心の私が言うのもなんだが、神の怒りに触れたとしか思えない。
日本の電気エネルギーの35%だった原発をすべて火力にシフトしたのに無理がある。
日本人は比較的省エネルギーの文化があった。
理由は簡単で資源がないから。
人工的に森を育てて、建築材料から燃料まで賄っていた。
それが黒船で方向転換、太平洋戦争で石油資源の大切さを思い知る。
2つの政策を模索する。
一つは石油輸出国と仲良くして石油の安定供給。
さらに、省エネの推奨。
一つは石油輸出国の情勢に左右されない原発の推進。
まず、最初の失敗が省エネの推進。
自動車は低燃費になりスタンドが次々に潰れているし
空調や電灯も省エネ化が進んでいる。
にも関わらず電力消費量は増え続けている。人口が増えていないのに。
つまり人々はより高エネルギー生活を望んでいるし
経済的にもそれを良しとしている。
そして3.11で原発はダメだとなったところで、日本の温暖化対策は米中国並みになる。
つまり経済を支えるためにCO2排出はやむなし。
二枚舌の政府と国民に鉄槌を下したわけだ。
毎年何千何万の国民が家が水に浸かり泥の中であえいでいても
経済のためならやむなし、という政策なわけだ。
そして多くの国民が夜に大量の電灯をつけて野球やラグビーを楽しむことを良しとしている。
裏を返せば、CO2問題は便利で楽しい生活を抑制するかどうかということ。
消費が抑制されれば当然経済は大きくマイナスに振れて全体的に貧しくなる。
私も含めた殆どの国民の答えはNOだ。
というわけで引き換えに毎年、何万人の国民が泥の中で悲しみとして支払うことになる。
もう一つ
小泉政権のときに経済学者の竹中平蔵が起用されて財政再建を任されたが
格差社会を助長したと悪者になってしまった。
彼の考えは健全な財政のためにはごくごく自然な政策だったが
国民に負担を強いるところで、ダメの烙印を押される。
国民は少しでもいい生活をしたい、少しでもマイナスの生活は許せないのである。
増税も○○無償化とかポイント還元とかの安売りスーパーの広告みたいな文句に
ころっと騙されてしまうのである。