野球部の保護者ら、無断で芝生を剥がす

保護者が中学校の芝生をはぐ、ということ自体それなりに
エキセントリックな関西ならではのノリなのだが。
私のツッコミどころはちがうところだ。

同校は府の「みどりづくり推進事業」を利用
府の補助金300万円と寄付金など計約800万円で、グラウンドの芝生化を実施。
ただ、業者に修復を依頼した場合、3000万円以上かかるとみられる
とある。
ポイント1  推進事業
またまたでました『推進事業』!!
大阪はかなりの財政難と聞いていたが芝生を植えるだけの金はあるらしい。
以前にもここで書いたが、私の住んでいる関東地方の郊外では公立学校は昭和40年代の建物が多い。
それでもバブルまでは定期的に外壁塗装などメンテナンスされていたが
それ以降はどこの校舎も荒れ放題である。
それどころか耐震基準に問題ありとかで鉄骨を追加する工事に多くの予算が費やされる。
配管の劣化で流しやトイレから悪臭がする場所も多く劣悪な環境だ。
芝生よりもお金をかけるべきところはあるだろ。
ポイント2  推進事業予算
とにかく環境とかみどりとか聞こえのいいことには予算が通るのである。
俗にいう環境ビジネスとべったり癒着している。
本来子供たちのために使うはずの税金が環境ビジネス会社員のために使われる。
いつまでお役所はこんなことに税金を垂れ流すのか。
もちろん学校のグラウンドの緑化は悪い話ではない。
が、そんなに優先順位が高いとも思えない。
ポイント3  お金の計算
補助金300万と寄付金800万、業者に頼むと3000万。計算が合わない。
ボランティアに依存しているからとの話だが。
中学校の芝生のために800万も集まっていることにも驚く。
公立学校なので不正はないと思われるが、このお金の流れは微妙だ。
ポイント4 芝生を剥がす
寄付金が800万も集まったことに驚くのだが、寄付金で植えた芝生を剥がす
保護者がいるということにもっと驚く。
つまり、寄付をした人と生徒の保護者は違う人ということになる。
もっといえば、寄付をした人と剥がした人は違う考え方ということ。
つまり大きなお金の裏には何らかの衝突、葛藤があったことになる。