スペースシャトル「ディスカバリー」打ち上げ成功

アポロ計画の時代から宇宙旅行は大冒険である。
冒険というからには危険がつきまとう。
本来は、嫁さんや子どもがいる人は冒険などするものでないと
いわれそうなものだが、何故か宇宙旅行だけは肯定される。
調べてみると今回のミッションで120回ちょっとの飛行回数だが
うち2回は飛行中の事故で全員死亡している。
致死率は1.6%である。
これがどういう意味を持つ割合かはわからないが
高い数字であることだけはわかる。
03年のコロンビア号空中分解事故を調べてみると
原因はブースターから脱落した部品が主翼にぶつかって損傷を与えたこと。
ポイントはその原因でなく発射後のビデオなどの検証で損傷が
あることを確認できたとしても解決方法が無かったこと。
宇宙ステーションへ逃げこむことは軌道の関係で無理。
遊泳によって修理するのは無理。
ほかのシャトルを打ち上げて救援に行くのもタイムリミットで無理。
つまり、彼らは打ち上げ数分で絶体絶命だったわけだ。
直径1万3千kmの地球に対してシャトルの高度はたかだか数百km。
それでも大冒険なわけである。
人類が天竺へいく道のりは限りなく遠い。