低炭素社会記事

今週の朝日新聞にて低炭素社会にかかわる記事をいくつかみた。
1.原発核燃料サイクル
大々的な低炭素社会の文字がおどる原発の広告。
確かに核反応で熱を発生させてお湯をわかすのに二酸化炭素は発生しない。
しかしながら、これは発電時のみに限定しての記述。
原料の採掘や輸入。
原発施設の建設。
核廃棄物の処理。(これが一番問題)
発電で減らした二酸化炭素をこれらの要素でちゃらにしている。
さらに原発施設のある市町村に行くとわかるが誘致に伴って多額のお金が行政に落っこちて
道路や箱物など綺麗なものが次々にできている。
どこが低炭素社会なのかと思うのである。
2.エコバックとレジ袋
スーパーに行って思うのだが、肉でも魚でも全て石油製品のトレイ、パックやラップに入っている。
洗剤や調味料も全て箱や容器に入っている。
レジ袋ばかりが悪者であるかのように批判されるが、我が家のゴミを見ても
プラスチックのトレイや容器がレジ袋の何倍も存在する。
レジ袋ばかりがクローズアップされて誤魔化されているような気がする。
あんなペラペラのPEよりもっと大量に無駄に捨てられる廃棄物があるだろう。
スーパーの搬入口の近くにあるゴミ置き場に行けばわかる。
ちなみに連休に千円高速に乗せられて渋滞を2日間走れば10年分のレジ袋。
海外旅行に行けば地域にもよるが数百年分のレジ袋の消費されたことになる。
3.誰のための低炭素社会
政府や企業は私たちの未来のために…と訴えるが
税金を切り崩して、40インチのTVや300万円のクルマの販売の片棒をかつぐことが
本当に低炭素社会へつながるのだろうか。
流通の中でレジ袋の占める二酸化炭素の割合はどの位なのか。
低炭素社会だ環境だエコだと騒いで得をするのは未来の私たちではなく
騒いでいる企業だけのような気がする。
儲からないことに騒ぐほど企業は悠長ではない。
4.路面電車やEV
低炭素社会だとか余計な能書きが多すぎる。
鉄道のほうが速い。EVの方が静か。不快な排ガスもでない。
それでイイではないか。
どうせ建造費にはコストが掛かり、高性能電池を作るのにそれなりに二酸化炭素を出す。
余計な能書きをこじつけるからかえって信用されなくなる。



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