ブルース・リー『ドラゴンへの道』

昨夜、BSで放送したブルース・リーの名作。
私が小学生の頃初めて見たブルース・リーでもある。
日本では『燃えよドラゴン』が先に大ヒットしてその前の3作も次々に上映された。
そんなブームの時、地方の名画座で見た記憶がある。
2本立てのもう一本は『黒帯ドラゴン』とかだったっけ。
燃えよドラゴンで共演した黒人の主演カンフー映画だった。
さて本題。
ブルース・リーといえば『燃えよドラゴン』なわけで、確かに良くできた映画である。
007を意識したようないかにもアメリカ的な話に仕上がっている。
それに対して、純粋なブルース・リー作品としてはこの『ドラゴンへの道』がいい。
話がいかにもシンプルである。
そしてラストの決闘シーンは見ごたえがある。
燃えよドラゴンのラストの過剰演出はいつもがっかりする。
それに対してドラゴンへの道のラストは何度見てもすばらしい。
ブルース・リーそのものの良さがストレートに伝わってくる。
あまりにも稚拙なストーリーは香港映画ならでは。
香港映画なのになぜオールイタリアロケなのか今だに不明だが。
でも、それがブルース・リーを引き立たせる要素になっているから不思議だ。
そういえば、シュワちゃんの出世作の『ターミネーター』もバカ単純なストーリーだった。
役者の良さを引き出すにはこらないほうがいいのか。