食品ロス通販サイト

何年か前に食品ロスを減らそう、という通販サイトに登録した。
期限が迫ったものを中心に訳あり商品も並んでいる。
ところがである。価格を見ると普通なのである。我が家の近所の悪いスーパーと同じで売値表示を定価に上げたうえで5割引とか。計算してみると普通に売り場で売っているものと大差ない価格。少なくとも半額ではない。日頃、売り場に置いてあるものがある程度値引きして置いてあるということなのだろうが。生鮮品の売り場のように本日の売値に対して値引きとしたほうがわかりやすい。
ネットではそのへんが相当有耶無耶なので価格調査する必要がある。スーパーや量販店などでいくらで売っているかわかっているものなら、価格が適正かどうか判断しやすいが、生鮮品となると画面だけでどのくらいの商品か、どのくらい安いかを見極めるのが難しい。
送料まで考えると明らかに割高ではないのか、というのが食品ロスに関わるサイトで多いのである。つまり出品者は食品ロスより損をしたくないというのが見え見えなんだな。食品ロスを利用した商売というのもいかがなものか。決して悪いものではないのだろうけど。

飲食店のフードロスが問題となりやすいのだが、食べる量はある程度客が指定できる。スーパーなどのテイクアウト食材も自分で買う量を加減できる。
ところが、先日社内で昼食会とちょっと豪華な弁当が配られたときだった。ボリュームがあった。私は半分食べて冷蔵庫、残りは夕飯に食べた。ところがそんなけちくさいことをする社員はいない。女性は半分残すとふたを乗せてゴミ袋に入れてしまった。ああもったいない。私がもらって夕飯にしたいくらいだ。みんなにちょうどいい量など存在しない。弁当はちょうどいいところを考えて作っているのだろう。若い頃は弁当一つでは物足りなかったが、今はちょうどいい。大盛り弁当などは残すか、嫁さんと半分づつだな。
自分で食べたいもの食べたい量を決められない食事にフードロスは隠れている。そういう意味でバイキング形式は理想的なんだろうな。フードロスは最大でトレイ1つぶんですむ。どんなに大食いの人がいても効率がいいから儲かる仕組みなんだろう。