モーレツ社員

私の会社も例外にもれずブラック企業である。
欠員が出ているのに所長たちは補充する努力もすること無く「なんとかなる」と言っている。当然小さな営業所なので一人あたりの仕事量は増えるのだけど、私のような非正規と管理職に大半が余分に仕事を持ち込まれる。さらに本社からの監査などホイホイ引き受けている。本来なら仕事量を減らす努力をすべきなのに逆に仕事を増やしている。ここで労働者たちは決起して異議を唱える、と思いきや違うのである。
頑張るのである。忙しくなることを受け入れている、楽しんでいるように見える。良く言えば逆境に強い。忙しく疲労すればするほど脳内に快楽物質が出るようなのだ。
違和感を感じているのは私だけなのか、とすれば私が違っているように見える。が、欠員も突然の退職という人もいるし、病欠する人もそれなりにいる。決して良い環境とは言えないのだけど、若い社員を中心に楽しそう、やりがいを感じている。保身、出世というにんじんは効果絶大なのか。

救命救急の医師がそうだという。テレビドラマでも救命救急の医師のドラマは多い。やりがいマックスなんだろうな。どんなに過酷な勤務でもねをあげない、とドラマでは言っている。

私も30代の頃、尖っていて会社をやめて一匹狼、非正規になった。
結婚もしてナントカ人並みに稼がなくてはと、依頼された仕事を全部引き受けて頑張った、頑張れたのは10年に満たない。大病をして手術、内蔵を摘出することに。
私の場合は、頑張らないほうがいいことを教えられたのだった。
私の周りは毎日残業3時間4時間の社員が多数。月に残業80時間前後の社員がたくさんいる。私は9割程度ほぼ定時で退勤、実はものすごく頑張って勤務時間内で仕事をしているのだけどね。残業しないと頑張りは認めてもらえないようだ。ブラックだろ。