成人式あらため二十歳の集い

昨日の夜からテレビニュースは成人式のニュースが多くを占めている。
今朝の情報番組では歴史にも触れていて、今までのようにアホを煽るようなやり方はしていない。
また、18歳成人についての各自治体の対応、批判的な意見も吸い上げていた。早い話が18歳成人とは名ばかり、という印象だ。国会は他にやることがあるだろうという典型なのかね。
さて、その中で、ちょっと気になったネタが「どんな大人になりたいか」という質問に対して「母」が47%、「父」が37%(多少の違いはお許しください)。
以前に私は学生生徒の面接官の仕事、もしくは練習の相手をしたことがある。「尊敬する人は」の質問に「母」と答えるのは小学生まで。中学生ぐらいになると自我が芽生えて親に反発してアーティストや作家などのメッセージに傾倒していく、と思っていた。私が中学生の頃は田中角栄ポール・マッカートニーだった。(田中はすでに失脚、ビートルズはとっくに解散していた) つまり、不祥事を起こしたから尊敬しないという浅はかな尊敬ではないということだ。ポールは来日公演が薬でキャンセルになった頃かな。
長嶋一茂が「父を尊敬している」と言うのは正しい。野球人として当然だ。でもね、子供が親を、という場合は尊敬ではなくて感謝なんだよね。一番感謝する人は父母でいいと思うのだけど。面接官として「その理由は」と聞くと「毎日、朝早く起きてお弁当を作ってくれたり夕飯を作ってくれたりしたから」「苦労して働いて育ててくれた」という答え。それはオタクのワンちゃんも思っていることだ。「感謝だろう」と突っ込みたくなった。
20歳になっても「お母さんみたいになりたい」と言うのは母親にとっては嬉しいことだが、もう少し心配しなければならない。彼らは親以外の大人に興味もなければ影響も受けていないということ。多分、絵本程度の本しか読んでいない。そして、もう一つのポイントはつまらない授業を受け続けてきた。学校も悪い。教科書に書いてあることを決められた教え方でロボットのように授業する。もちろん、楽しくわかりやすく話をするのだろうが、学問的に楽しいかどうかは疑問だ。友人とのSNS、ユーチューバー以上の知識を与えられない。結局自分の親以外の大人を知らないまま大人になってしまうわけで。
そんな若者を雇用する企業もこの先頭を抱えることになるだろうね。