メタネーションとは

メタネーションとは、水素とCO2から都市ガス原料の主成分であるメタンを合成することを言います。 また、メタネーションによって合成したメタンを「カーボンニュートラルメタン」もしくは「合成メタン」と呼びます。

先程テレビでやっていて驚いた。
最初のネタは牛の糞尿からメタンを作るというもの。メタンではなくナントカガスと言っていた。当然ここではバイオエネルギーが使われる。発酵だな。ミドリムシだの微生物による化学変化は、古くから食品や汚水処理などに活用されている。
ここまでは理解できた。
話はここからで、CO2からメタンを作るというのである。ちょいと高校の物理や化学を勉強すればわかるが物質の持つエネルギーには上下がある。化学では熱化学方程式などで勉強する。メタンが燃焼するとCO2ができる。このときにエネルギーを放出する。酸化熱とか燃焼熱と呼ばれる。熱エネルギーを出したぶんCO2はエネルギーの低い状態になる。つまり使い道がない。このエネルギーが低いCO2をエネルギーが高いメタンにするにはエネルギーを注入する必要がある。それがこのシステムではH2だそうだ。水からH2を作るには電気分解、つまり電気エネルギーが必要なわけ。つまり無から有は作れないのである。そんな魔法は科学的にはない。
つまり「水素を使って」というところで再生可能ではないということだ。水素は電気や石油と同等のエネルギーなのである。エネルギーを使ってエネルギーを作るというのは論理的にはおかしい。
どこかで水素が湧いて出ているとすればそれはそれで有限なエネルギーだし、実際そんなことはほぼありえない。水素が湧いて出ていたとしても空気中ですぐに酸化されて水になってしまうから。
カーボンニュートラルとは何が何でもCO2を減らそうという話でエネルギー問題とは無関係らしい。つまりプラマイゼロにすれば成功ということで減らしているわけではない。
さらに問題なのはニュートラルの代償として多額の税金などが投入されて私達の生活は悪くなる。
実は石油を燃やして温暖化が進んだほうが生活は豊かになる。環境のためという名目でどれだけ私達から税金や電力料金などで搾取されているか。その金で優雅に生活している人たちがいるわけだ。生活が豊かになると富の集中は同義だ。
そして次の代償として寿命を迎えた初期の太陽電池の廃棄処理問題だろう。寿命が15年から25年の太陽パネルを大量に農地や斜面に設置されている。補助金目当てで参入した人たちは破産して古びた太陽パネルを放置するのだろう。それを廃棄処理リサイクルするのに大量のエネルギーが必要になる。第二の原発廃炉問題になるだろう。