長崎大水害から40年

水害があると必ず雨量の多さの報道するが、そのたびに思い出すのが長崎大水害である。私はまだ学生生徒の時期、報道もテレビか新聞しかない。それでもその悲惨さが伝わってくる最悪の豪雨災害だった。3時間にわたって時間雨量100mmを超え、最大時間雨量が187mmという悪い大記録になってしまった。死者不明者299名、多くが自宅にいての水死というから驚く。長崎は坂の街であり水が貯まるところは少ない。それでもこれだけの被害が出てしまった。
このときに湿舌という言葉が出てくる。梅雨末期に高気圧を回り込んでくる水蒸気の塊だ。川のように長く連なって押し寄せてくることから豪雨が長時間に及び被害を増幅させる。最近では線状降水帯というようになる。
一般的には1日の雨量が100mmを超すと河川の氾濫や土砂災害の危険が高いとされていて山間部の道路では通行止めになったりする。それが1時間で降るというのは経験できるものではない。10分間の雨量が14mmだと時間雨量換算で100mmと雨雲レーダーで表示されることがあるが、あれは10分単位で時間雨量100mm相当の雨という意味だ。
先日埼玉県で3時間雨量100mmという雨が降った。時間雨量30mm、関東地方ではかなりの大雨だ。が、人的被害はほとんどなかった。
温暖化により、何十人の命を奪うような豪雨災害は毎年のように起きている。が、40年前の長崎大水害はその中でも突出した大災害だった。

昨日の夕刻に近くの自分の畑で洗車した。一応虫除けを塗っていったがちゃんと塗れていないところをしっかり刺された。自宅の洗車用の雨水が植栽の水やり優先で底をついた。畑の井戸水を使うわけだ。すっかり夏バテなんだがよく考えたらまだ7月の20日を過ぎたところ、例年はこの時期から猛暑なんだよね。すでにこの時期に梅雨明けから1ヶ月というのは歳をとった身体にはまともにこたえる。暑さが収まる彼岸まで何日、、、、、。先は長いようなのである。


下弦を過ぎて月の出は未明になっている。早朝トイレで起きたときに外を見て、月が見えるようならカメラを取り出す。この写真は午前3時撮影。