知床と道志村

知床事故では新たな遺体が半島の反対側で見つかったということ。海流によるものなのだろうが50kmから100km流されたことになる。海流については気象学や物理学である程度解明されているはず。海保ではなく海自が見つけたというのも興味深い。縦割りで海保と海自は仲が悪いのだろうか。
事故が起きた直後に現場に発信機の付いたブイをついていない目印になる浮きをそれなりの数ばらまくべきだった。そうすれば浮遊物の動きで海流を観察することができる。捜索範囲が100km近くなれば発見する可能性は限りなくまぐれになる。
沈んだ地域に大型船での精密な捜索も難しいらしい。岩礁が多くて座礁しやすいという。
他の交通事故は死体は現場にあるのだが、海難事故は流されてしまうというのが難しいところだ。
会社が悪い社長が悪いとマスコミは大合唱だが因果応報、事故の原因をたどれば必ず会社や経営陣の悪事が暴かれる。遺族の気持ちを代弁しているつもりなのかな。

道志村女児不明事件
骨の断片が見つかった。
すでにニュースでも羅列していたが、私も同様に考えていた。
1 悪意の第三者に運ばれた
2 野生の動物に運ばれた
3 自然の気象、雨風に運ばれた。
とにかくこの数年間、なんの物証が出ていない。悪意の第三者説は捨てがたいが物証が全くないというのが引っかかる。
すると、女児のくつが近くで見つかったという。
ここで推理を練り直すことになる。「運ばれた」というのではなくここが犯行現場という説が浮上する。この場所で殺されて埋められた、という仮説である。雨などで埋めたものが露出した、もしくはもう少し高いところが犯行現場でここに流れてきたという推理だ。くつと頭蓋骨の断片が近くにあった理由になる。
となると、やはり事故ではなく犯行の可能性が高くなる。
もう一つ
事件当初、母親が疑われた。
当時の映像、今の映像を見ていたが雄弁なんだよね。6歳の小さな女の子がいなくなってしまってあんなに泣きながらも堂々と心情を語れるものだろうか。さらに最近の映像でも頻繁に現場を訪れては記者会見に応じている。ますます雄弁である。推理小説では雄弁な人が犯人である。犯行を隠すように余分に喋るのである。第一発見者が犯人というのとも心理は同じ。犯人ほど語りたいのである。さらに犯人ほど頻繁に現場に行く。埋めた場所の状態を確認したいのである。
もちろんこれは推理小説の話であって、この母親は警察からかなり調べられているはずである。警察の捜査はそれを見過ごすほど甘くはない。