賞味期限から3週間前のもめん豆腐


離任式が終わり次の職場への事務処理が始まった。おかげで??早めに帰宅できた。
年度末、月末の金曜日、16号線は渋滞がひどい。バイクでトラックの隙間をすり抜けていけば予定どおり着くだろうとたかを括っていたら渋滞はひどく5分遅刻した。クルマなら1時間の行程なので30分なら早いほうだ。
すっかり疲れて早めの帰宅、冷蔵庫を開けておつまみを探す。
手前に豆腐のパック、取り出して日付を見て驚いた。3週間前の豆腐だ。
思い出した。3週間前、正確には2週間半、スーパーで割引シールの付いた豆腐を発見。かごに入れると嫁さんが「その豆腐どうするの??」と聞くので「今夜、煮物をするだろう、丁度いい」と答えた。その日の夜、煮物は絹ごし豆腐が入っていた。「あれっ、今日買ったもめん豆腐じゃないのか」と尋ねると「古い方から使っている」と返答。まあ古い順に使うのは大切なことだ。
ところがである。2日後、味噌汁の豆腐は絹ごしだった。その後の麻婆豆腐も絹ごしだった。その後の味噌汁も絹ごしだった。そして製造から3週間、賞味期限から2週間と4日経ったもめん豆腐は冷蔵庫の手前の目立つところにおいてあった。
嫁さんはもめん豆腐が嫌いなんだと思う。味噌汁なら木綿は嫌だと言うだろうが麻婆豆腐やすき焼きやおでんなど煮物は木綿のほうが使いやすいはず。なのに嫁さんの料理はすべて絹ごし豆腐なんだ。
嫌いなら嫌いといえばいいのに黙っていて腐るまで知らん顔しているというのに腹が立つ。そういえば生ゴミの中に「がんも」が捨ててあった。以前におでんを食べる時に私が買ったもの。これもお気にめさないらしくほとんど食べなかったし、残った数個のがんもはずっと冷蔵庫の中段に置かれていた。私が見つけてチンして食べた。その後味噌汁の具にすると入れてくれたが、食べたのは私だけで嫁さんは食わずに捨てた。

食べ物を無駄にしてない嫁さんなのだが、なぜか豆腐にはこだわりがあり気に入らないものは捨てるのである。長年連れ添った嫁さんだが、絹ごしは好きだけと木綿は嫌い、揚げ出し豆腐は好きだけどがんもは嫌い、と訳のわからない子供みたいな好き嫌いがある。
私は子供の頃からずっと納豆が嫌いだ。当然納豆の味や風味のものは全部嫌いなのだけど。絹ごしと木綿の好き嫌いなどあるのだろうか。変なこだわりはB型の特徴なのだろうか。