大津園児死傷事故 直進車運転手は「不起訴相当」

遺族らが今年5月、不起訴処分を不服として、大津検察審査会に審査を申し立て。
検察はブレーキを踏んでいないことも「過失とまではとらえられない」とした。
というニュース。
ぶつけられたのは仕方ないにしても、そのあと子どもたちにノーブレーキで突っ込んでいったというのには強い違和感。
残念ながら今の法律では裁けないというのも一つ、さらにもらい事故で自分の目の前のボンネットに子供達がぶつかるのを見たという精神的なショックも加味されたのだろう。
いざという時、体が動かなくなるタイプの例である。
ラケットやバットを使う競技が下手な人と似ている。できる人はちょっと練習すれば当たるようにはなるのだけど、何度やっても空振る人がいるよね。
ボールが飛んできた時に思うようにラケットが振れない、つまりワーと思った時にブレーキが踏めない人なんだな。
できる人からみると「どうして」と思ってしまうのだが。そういう人にはハンドルを握ってほしくない。
記事をみると事故前にこの人は制限速度で走っていたという。あんな広い真っ直ぐな道を制限速度で走ること自体、違反のないまっとうな運転なんだけど、危険な運転なんだね。
実際、悪くないのに何人も殺したわけで。ぶつかってきたところでブレーキを踏めば制限速度だったというから歩道に入るところで止まれたと思われる。遺族はそこを起訴したかったのだろうね。
運転に自信のない人がゆっくり走れば大丈夫だろう、という今の日本の法律に問題があるわけで。危ないやつはゆっくり走っても危ない。

もう一つ
用があって昼間に郵便局へ。私の隣に80代と思われる老夫婦、手には郵便局の通帳だけでなく他の地銀の通帳とカードを握っている。
「暗証番号は?」という旦那に奥さんは首を横にふる。
カウンターの職員との会話などから考えて、暗証番号を忘れてお金が下ろせなくなったので再発行の手続きに来たと思われる。問題なのは通帳もカードも裸で持っていること。認知が進んでお金が下ろせないということでパニックになって金融機関を歩き回っているのだろう。
多分それなりの金額が口座に入っているのだろうけどこの人達が死ぬまで有効に使われることは無いだろうな。せいぜい反社会的な人に騙されて大金を持っていかれないように注意することだ。
80代になればせいぜい1000万程度持っていれば十分。自分の決断で自力で施設に入所もできないだろう。その時に有効に使えるのならまだまし。大抵は第三者にせっかく貯めていた大金を委ねることになる。自分で自分のために使えないお金などあってもなくても関係ない。
私の80代の親も義父母も子供には一切銀行口座を知らせない。「死んだときには残しといてあげるから」などともったいぶった言い方、そんなことで親としての威厳を保ちたいらしい。実の子供よりも銀行口座の方が信用できるらしい。80代になったら「年金だけしかないから」という方が潔い。