「名古屋飛ばし」

ヤフーニュースで「名古屋飛ばし」の記事を見た。
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名古屋の人々激おこ 東海道新幹線「のぞみ」は当初「名古屋と京都を通過」したってホント?

1992年3月デビューした「のぞみ」2往復(4本)のうち、名古屋駅と京都駅を通過する列車は早朝東京→新大阪行きの1本(のぞみ301号)だけです。「格下げなど許せない」。新幹線の名古屋駅通過は「名古屋飛ばし」と呼ばれ、名古屋を通過してしまうのぞみ301号を巡って政治家や団体、財界、メディアも大騒ぎ。ダイヤ変更をJR東海に訴えます。
京都の方は「早朝の1本だけで、京都観光への影響はほとんどない」ので反発の声はほとんどなかったとされています。のぞみ301号は結局、1997年11月のダイヤ改正で廃止となります(かなり長く運行されました)。以後、名古屋と京都駅を通過するのぞみは2021年現在まで設定されていません。

というニュース。
当時のニュース映像で名古屋駅を通過するのぞみが今でも記憶に残っている。というか、初代のぞみはみんな名古屋を通過すると勝手に思っていた。それがよくよくみると朝6時発の始発ののぞみのみと読んで唖然、間違った記憶だった。逆に早朝ののぞみが1本だけ名古屋を通過するのがそんなに許せなかったということだな。当時「JR東海の本社がある名古屋を通過するとは」などと書きたてられていた。
実際、のぞみに乗ると名古屋で降りる人乗る人はかなり多いことに気づく。もし、そうでなければ定時発の速達のぞみは名古屋通過でいいと思っていた。
私は当初は新大阪までの所要時間をいかに縮めるかが技術開発の主眼だと思っていたが、不思議なことに速達にはそこまで執着していない。全列車新横浜停車だけではなく、全列車品川停車にしたことだ。もし品川新横浜名古屋を200km/h以上で通過できれば新大阪までの速達記録ができそうである。が、東海はそれを選択しなかった。初期のぞみの名古屋飛ばしの問題が尾を引いたかは定かでないが品川新横浜に全列車止めることにした。利便性もあるだろうがあれだけの過密ダイヤゆえ、のぞみの停車駅のバラエティを追求できなかった。ということだろうな。
東海道新幹線は車両も線路も掃除も含めて全体がシステムとして動いている。一部の例外を作りたくなかった、作れなかったということだろう。
もう一つ
先日CXのワイドなショーでゴゴスマのMCがゲスト出演、松本のゴゴスマへの出演交渉をした時に松本が「のぞみは名古屋に止まらないから」とジョーク。現場はサラッと笑いで終わったが、1990年代の名古屋飛ばしを知っている人は大爆笑だった。