食品ロス640万トン

という話なんだけど。
古くから言われていたネタでもあり、
コンビニの深夜営業や値引きでクローズアップされたネタでもある。
昭和の時代から『もったいない』と言われてきたわけだが
解決する気はサラサラなくてどんどんひどくなっている。
悪いことなのに、どんどん悪くなる理由は大抵がお金儲けである。
食品ロスの反対側はお金儲け。
つまりたくさん捨ててもらえるからその分売れて儲かるわけで。
無駄こそが今の自民党政権を支えている経済効果ということだ。
コンクリートアスファルトをどんどん使えば経済は良くなるそうで。
食べ物に関してはどんなものでも売れればいいわけで。
余分に売れるためには余分に捨てるしかないではないか。
農作物にしても、不作ならマスコミも加担して値上げで儲かる。
豊作のときは、価格が下がってスーパーが儲かる。
さらに食品ロスの多くの部分を占めている学校給食。
昔は『残すな』という風潮だったが、今はどんどん残していい。
こうやって子供の頃から、大量の食品ロスを肯定する教育を受けてきたわけで。
さて、食品ロスを減らそうと活動すれば、
まず、食品工場や仕出し弁当などが減産になる。
野菜や肉は売れなくなる。
農業はさらに衰退する。
飲食店も当然減収になるだろう。
600万トン分が売れなくなるわけで。
少子高齢化、クルマ離れ、高齢運転者問題、
人手不足、食品の減産、高すぎる携帯電話、
喫煙場所問題、生活保護費急増、
などとデフレスパイラルによく似た経済衰退の要素。
経済に関しては日本はどんどんダメになる。
蛇足だが
鎖国をしていた江戸時代まで、日本はダメな国だっただろうか。
外国人の記録にもあるように当時の日本人は貧しいのだけど
精神や文化は先進国並みだったという。
さらに、教育に関しても寺子屋など決して発展途上ではなかった。
そう考えるとこの状況は少しだけ回帰しようとしているのではないか。
金儲けしようとしている人にはがっかりな話だけど。