駐車料金と歌丸

都心から電車で30分ほどの我が家の近辺にできたスーパーの話。
街なかなので有料駐車場、お買い物をすれば60分無料といういつものパターン。
ところがである。
出入り口に昇降するバーや精算機がない。
我が家の近辺では珍しい、デジタル駐車場。
入庫出庫はデジカメでナンバーを確認。
出る直前に建物側にある精算機でナンバー4桁を入力すると
画面に自分のクルマの画像が出る。
その後、レシートのバーコードを読ませて精算終了。
普通にクルマで出ていけばいい。
出入り口でもたつくクルマもなくなり素晴らしいシステムだ。
中にはチョンボするクルマもいるだろうが、画像が押さえてあるので
悪質ならそのまま警察行きだ。
ところがである。
運用2ヶ月を過ぎたところで、張り紙が。
駐車料金は60分無料、精算の必要はない。
それ以上の駐車は正規の駐車料金となるらしい。
この経緯はなかなか興味深い。
早い話が厳密な駐車システムの運用の経費がもったいないということだ。
そもそもが買い物客は基本駐車料金無料なわけで。
無料に経費をかけているという経済的な矛盾だな。
買い物客ではない違法駐車なんてあるにはあるだろう。
それが頻発ならシステム運用もありなんだろうが。
また短時間で100円200円取れたとしても、経費とのバランスが悪すぎるのだろう。
郊外のスーパーや飲食店で駐車料金を取るというのは割が合わないのだろうね。
もう一つ
桂歌丸が死去したそうだ。
2年ぐらい前から大病して酸素吸入しながらの活動。
去年の映像を見ても死相が出ていた。
もうすぐ死ぬ、となったときに人間は何ができるのか。
彼は提示してくれた。
自身の仕事を全うしようとした。
周囲の人や視聴者は「もう頑張らなくてもいいよ」と思ったり言ったりしただろう。
あそこまで仕事をしたのは彼の意志希望だな。
身体がダメでも脳はしっかりしていた。
死ぬ直前まで元気でいつづけようとした、立派であると同時に幸運である。
幸運なのは人徳なんだろうね。