東大生協、画家の大作を廃棄

安田講堂前の地下食堂に飾られていたのは
故・宇佐美圭司さんの4メートル角の作品「きずな」。
取り外して移設するのが面倒だと捨ててしまったとのことだ。
面白いのが、多くの人の目に止まっていたはずの作品の価値を
職員も工事人も誰も気づかなかったということだな。
彼らの行為はバカの証明にはなったが、それを笑えない人は多い。
所詮一般的な仕事の99%は金儲け。公務員なら業務の遂行である。
物の価値を考えるなんていうのは、美術商かリサイクルショップか。
仕事命という人ほど物の価値を軽視する人が多い。
クルマのボディをなにげに手で叩いたりこすったりする人がいる。
表面が土埃で汚れていればそれが傷になる。
私が注意すると決まって「いいじゃないかそのくらい」という。
小傷が多い塗装がくすんだボディと新車時の艶を保っているクルマの
査定額の違いはそれなりにある。
条件にもよるが数万円差になることは十分ありうる。
「いいじゃないか」と言われたら
「すみません、それじゃ1万円ほど」と言うと相手は変な顔。
上記の説明をすると黙ってしまう。
普段は節約しろ、経費を削れ、と鼓舞している人でもたいていがこれだ。
結局、お金の事しか頭にない。
だから物の価値をおカネに換算してあげるとようやく理解してくれる。
どれだけ仕事ができて経験が豊富で高給取りでも
脳みそはちびまる子ちゃん程度なんだ。
偉そうに書いているが、私がいくら物の価値がわかっているとしても
地位も給料もちびまる子ちゃんのはるか下であることには変わりない。