スペインの独立運動、イタリアの自治権拡大運動、
さらに中東ではクルド人独立運動など話題になっている。
大国の都合で国境が引かれて、少数民族が吸収されてしまった。
これは大陸の向こう側だけの話ではなかろう。
日本でもあるではないか。とブログに書こうとしていた。
先程、サンデーモーニングを見ていたらコメンテーターが同じ事を。
誰でも考えそうなことなんだな。
沖縄はそもそもが琉球王国であった。
江戸時代末期、ペリーは琉球に行って、
琉米修好条約(りゅうべいしゅうこうじょうやく)を結んでいる。
もともとは沖縄は独立国だった。
それが明治政府からのすったもんだ。
第2次大戦では日本軍の暴挙もあって大変な人的被害。
さらに日本から切り離されアメリカ軍の統治、
日本に返還される条件としての今の基地問題。
琉球は大国の線引でこの150年不公平を味わってきたわけで。
沖縄の人がどれだけ基地問題や米兵の起こす事件、航空機の事故などで
声を上げても、日米政府に黙殺されてきた。
ここは一つ、自治権拡大、独立運動でいいのではないか。
もう1つ
この夏から沖縄に関する記事を読んだり、テレビでドキュメントをいくつか見た。
戦中の日本軍のメチャクチャな作戦と県民に対する命令。
戦後、米軍の土地の強制接収。治外法権。
日本返還後は日本政府による米軍基地の存続。
どれも沖縄県民の気持ちと財産を踏みにじるものだ。
ところがである。
証言をする人のほぼ全員が75歳以上。
戦後生まれの登場人物は活動家についていた人が多い。
これまでの無情な人生は戦前戦中生まれの人の話で
戦後生まれの人にとっては、最初から米軍ありきの沖縄だったわけで。
土地を奪われたという経験もない。
それどころか復興振興予算で沖縄がどんどん豊かになるのを経験している。
普天間を返還してもらうのは戦後生まれ、日本に返還した後に生まれた人たち。
祖父祖母のように普天間で畑をやろうなんて思う人はいないだろう。
普天間のまわりは広大な住宅地が広がっている。
普天間が返還されれば区画整理が進んで、地権者の孫かひ孫は土地を転がして
大きなお家を建てることだろう。
これからの沖縄を背負う人たちに本気で琉球を独立させる気概があるかどうか。
どちらにしろ、これ以上沖縄がないがしろにされる政策はやめて欲しい。
さらに沖縄の若い人たちは振興予算が減っていくという前提で沖縄経済を考えて欲しい。