自動車雑誌のコラムで興味深い記事を読んだ。
電気がなくなる電気ショックの危険性、というものだ。
これは1973年、1980年のオイルショックに引っ掛けたものだ。
自動車産業は徐々になのか急速になのかわからないが
HV、EVへとシフトしつつある。
3.11の直後の数か月以外はこの60年、電気はいくらでも使える。
実際、2011年も計画停電はあったが、大停電には至っていない。
さらに、3.11以降ほとんどの原発が止まってしまったのに
なぜか電力不足は起こっていない。
それどころか、電力使用量は増加傾向。
もちろん化石燃料をじゃんじゃん燃やして電気を作っているわけで。
再生エネルギーの先進国のドイツが原発を止めた途端に電力不足になったと。
風がなくて曇った日がつづいて電力不足に陥った。
そもそも原発、化石燃料なしに現代の経済活動を支えることはできないのである。
日本は環境に優しいとか再生エネルギーとか温暖化防止とか綺麗事は言うが
何一つ実践できていない。
そもそも環境云々なんていうのは、カネばかりかかって得るものが少ない。
そんなものに喜んでカネを出す国民も役人もいないのである。
京都議定書から3.11までは順調だったが、3.11で感情論で原発が止まってしまえば
あとは温暖化なんてどこ吹く風、ひたすら燃料を燃やして経済活動。
太陽光発電だって、電力会社が破格の値段で買い取るからと普及しているだけで
補助金と勝手に徴収される再エネ発電付加金なるものがなければ誰も買わない。
ほとんどの人が損得でしか太陽光発電パネルなど買わないのである。
したがって、ほんの少しでも中東の雲行きが怪しくなれば、オイルショックの再来。
今度は電気も足りなくなってしまうということだ。
そんな危うい環境で貯めておけない電気で走るクルマなど普及するわけがない。
もう1つ
オイルショックと3.11は日本経済に大きな爪痕を残した。
もう1つのショックはバブル崩壊ショックだろうね。
山一證券ショックとダイエーショック。
日本の4大証券会社の山一と小売業トップだったダイエーの破綻は驚いた。
どちらも1995年頃から怪しくなり、97年には山一は廃業。
同じ頃ダイエーも赤字転落、事業の清算が始まり、
2001年ごろには創業者中内功が会社を去り、2002年に 産業活力再生特別措置法認定。
実質的に倒産なんだな。
この頃、日本はどうなってしまうのかとみんな本気で心配していた。
世紀末という言葉が身にしみていた。