国立競技場の一連の問題は留意すべきポイントがたくさんある。
その1 誰も責任をとらない
騒動が持ち上がってシンキロウや官房長官や担当大臣や都知事など
多くの実力者が出てきたが、誰も説明せず誰もが責任を転嫁している。
早い話がいくらかかろうが所詮他人ごと、というスタンスは立派である。
だからこそ、トップに上り詰めたわけで。
その2 どんぶり勘定
国立競技場に限ったことではないが、お役所や議員のカネの計算はひどい。
地方の高速道路や空港建設でも建設費や完成後の利用予想などあっていたためしがない。
ぴったり合う必要もないが、たいていがかけ離れている。
それもこれもだれも責任をとらない、とらせないのだから大したものだ。
その3 一度動き出した事業
上記の反故があるのにもかかわらず、それがかなり手前で発覚しているにもかかわらず
道路もダムもできちゃうんだな。
できちゃったから結婚しようという話に似ている。
だからダメということはないが、たいていはその後もうまくいかない。
にも、かかわらず
今回は白紙というのだから、いつもと様相が違うね。
地方に丸投げの公共事業と違って、オリンピックとなると完成後も言い続けられてしまう。
これはこれで支持率などの面で多いにマイナスだな。
その4 アンビルド
ザハの才能はやはりすごいんだろうな。
時代や技術があとからついてくる。
現代のガウディか。
建築家というよりはデザイナーなんだろう。
建築コストは技術といっしよであとからついてくると思っているのだろうね。
ある意味、デキもしないものを決定してしまうのだから
日本の関係者はオレオレ詐欺に引っかかる老人みたいなものだ。
そして、ザハはその才能に対して違約金をたんまりいただくということだ。
その5 誰に任せるべきなのか
オレオレ詐欺の電話が来たら、息子に電話をかけろと言われる。
銀行ではそういう老人の引き出しをチェックして声掛けするという。
同じように大きな事業について地位とカネと保身に目が眩んでいる
老人たちに決めさせてはダメだということ。
奴らはちびまる子ちゃんと一緒でホケットに入っているお金は駄菓子屋で全部使ってしまう。
選定会場に大成や大林などのゼネコンチームを同席させて
概算でいいからコストを提示させるべきだな。